萬屋薬局では、漢方薬局としてのノウハウを活かし、月に一度、漢方食材を取り入れた薬膳を社員給食として提供しています。
また、山形にある料亭や飲食店とのコラボや、社員によるレシピコンテストを実施し、新しい薬膳の開発に努めています。
漢方では、生薬の性質として、身体を温めたり冷やしたりする働きがあることが見出されてきました。それと同様に食品にも、体を温めたり冷やしたりする働きがあることが知られています。
漢方の古典の『神農本草経』に「薬に寒・熱・温・涼の四気有り」との記載があります。熱は強く温める、温は軽く温める、涼はやや冷やす、寒は強く冷やすことを意味し、もう一つは平という冷やしも温めもしない穏やかなものがあります。この5つの性質を食品にも当てはめることができ、これをうまく利用するのが薬膳の基本的な考え方のひとつです。食材は調理によっても性質が変化しますが、本来の性質を知っておくのは重要なのではないでしょうか。